【雨水】陽気にもご注意
暦は【雨水】になりました。
雨が降る季節となってきますが、ひと雨ごとに湿度が上がり暖かさが増してくるということを考えると雨も悪い気がしません。
できることであれば眠っている間に降り止んでくれれば嬉しく思う今日この頃です。
季節の変わり目の不調
東洋医学での陰陽の働きとして、陰氣が極まった後に陽氣が増してくるのが今の季節。春の暖かい陽の氣が強まってくるのが感じられますね。
すると身体の上部にも力が集まってくるような症状が多く診られます。
例えば肩こり、頭痛、耳鳴りが身近ですが、代表例としては花粉症ではないでしょうか。
花粉が多く飛散することでの単回のくしゃみは物理的に鼻腔に異物が入ることによる生理現象なので仕方がありませんが、目の痒みや鼻水、止まらないくしゃみなどはアレルギー反応として上実症状という考え方に当てはまります。
要するに身体の上部や表面に熱が上がってしまう…その背景には下部や深部に冷えや弱りがあるというのが東洋医学の考え方になります。
頭寒足熱
沸かしたお風呂のお湯を置いておくようにイメージしてみてください。暑いお湯は上部に、冷たい水は下に分離していくことがありますよね。
これが東洋医学では病の発症となる考え方です。
昔からの養生法で【頭寒足熱:ずかんそくねつ】という言葉があります。これは頭(上部)を涼しくして足(下部)を温めるという健康法です。春の陽気を感じるように思えても、冷たい空気は下に滞留しており、気づかないうちに底冷えをしていることがありますからね。
メンテナンス方法
もっとも手軽にできることは運動です。血液を一定時間体内に循環させてあげましょう。
お湯を攪拌、混ぜると一定の温度に収まりますよね。身体でも同じことをしてあげましょう。ご自身の体調を安定させる力を発揮させてあげるのです。
「心身に元気がなく運動も行う時間も難しい…」そんな時には鍼灸治療を上手に取り入れてみてください。
治療後に内側から温まり身体が緩んで症状が治ってくることがご実感いただけるはずです。
体調が良いと気持ちも良いですよね。そこで心身のバランスも整います。
肩こり、頭痛、花粉症、腰痛と耳慣れた言葉になってしまっていますが身体からの大事なサインです。耳を傾けて心地良く日常を過ごせるように御自愛にてお過ごしくださいね。