棘(とげ)の治療に灸を使う
じんゆうどう鍼灸院の石井です。
先日、自転車仲間の方たちと奥日光の中禅寺湖、千手ヶ浜を目指していろは坂を登ってきました。
いろは坂は登り坂と下り坂、現在ではそれぞれ一方通行となっており道幅が広いつづら折りが続きます。
千手ヶ浜は今回初めてでしたが、知る人ぞ知る名所とのこと。なぜかというと一般自動車両は立ち入り禁止で1時間に1本ほどのバスで最寄りの駐車場から行くか、国有林の大自然の遊歩道を徒歩でないと行けない場所だからです。
さすが大自然の中、樹齢の経つ立派な巨木や20匹からなる自然の猿の群れにも遭遇しました。
千手ヶ浜は本当に静かでトンビの声が聞こえたり、トンボが人懐っこく肩に止まってきたりと、穏やかな時間が流れ心から癒される一度は訪れてみてほしい秘境でしたよ。
さて、前置きがだいぶ長くなりましたが本題にあった「棘の治療に灸」ですが、治療院での患者さんへの治療ではなく恥ずかしながら私の話となります。
自宅に帰ってビールを飲んでふと歩いた時に、左足の親指に猛烈な痛みが走ったのです。痛みの箇所を見てみても何もありません。しかし触り方や指に力を入れる角度によって猛烈に痛むときがあります。
頭をよぎったのは「棘とげ」…そして、ビールも飲んでいたことだし、ついにきたか「痛風」です。
後者でない事を祈りながら「棘」を探ってみますが全く見当たりません。しかし歩くと激痛…医療機関に受診という選択もあるのでしょうが、後者の痛風結節だとしても、灸の適応という選択をとりました。
お灸の方法にもよりますが、皮膚が炭化してはがれること、すると棘も焼かれることもありますが、刺さっている場所があらわになってきますよね。これを繰り返すこと2日。すっかり激痛はなくなりました。
トゲと言っても立派な外傷性の侵襲刺激なので、身体に悪影響を及ぼします。
今回は私のトゲの話ですが、他の不快な症状にも当てはまる話です。痛みやストレスを感じることで、心身は消耗してしまい、元気がなくなってヤル気もそがれてしまうことにもつながりません。
痛みやツラさを感じる時間は短いほうが絶対にいいのです。
不快な症状はガマンをすることなく早めに治療をして心地良く日常を過ごしてくださいね。