捻挫の痛みを改善
長引く捻挫の痛みありませんか?
- 外科で治療しても痛みがひかない…
- 寒くなると痛みを感じることがある…
- 強い痛みではないから慣れてしまっている…
- 捻挫をしてから不調を感じる…
その痛みは古傷となり身体を弱らせているかもしれません。
頸椎(ムチウチ)、足首、手首など様々ですが捻挫は関節を過度に動かして損傷してしまうことです。捻挫部位の早期処置は一般的には外科の領域と知られていますが、ここでは東洋医学的な考えと鍼灸治療で何ができるのかを書いていきます。
西洋医学的な鍼灸治療
損傷した関節部分位は組織の回復のために炎症が起きます。痛めた直後では安静を図るために固定が必要だったり、治療法によっては冷却を用いたりする治療方法もありますね。
その上で回復状態を見計いながら血行を促進するために電気治療を用いたり、痛めた部分に鍼灸の刺激を使ったりします。
鍼灸という道具を用いて西洋医学的な考えで治療を行うことも珍しくありません。これは痛めた部分周囲に刺激を与えて血行を促進して回復を促すという方法です。
つまり痛めた部分に処置を施すのが西洋医学の主な治療方法となる場合が多いようですね。
東洋医学的な捻挫の考え方
不調を招く外因の一つとして【外傷:がいしょう】という要因があります。これは切り傷、打撲、捻挫、虫刺されなどの外的要因などが当てはまります。
組織が損傷することで心身はダメージを受け、痛めた部分だけではなく衝撃が他の部位にまで波及することが考えられます。
痛めた部分を庇うために身体が硬くなって他の部位で代償的な動きをとることも起きてきます。これは無意識の領域でもあり、いわゆる身体の防御反応でもありますね。
仮に右の足首を痛めたことから反対側、つまり左の股関節や腰、首や肩まで動きが悪くなるといった全身的な症状に波及してしまい体質が変わってしまうという考え方もその一つです。
外傷からの精氣の虚
痛みや衝撃によるショックやストレスの影響から元気や生命エネルギー(精氣)を消耗するような考え方です。
精氣を消耗すると身体は強張りを生んで、動きを悪くしてしまい気血の巡りを滞らせます。要するに治りにくい状態を作ってしまうことにつながります。
特に捻挫のような外傷による古傷は、損傷自体が治癒していても脳や身体が記憶してしまうことがあります。痛みを寒さや冷え、疲れによって古傷の痛みを思い出し、治っているはずの傷の回復にエネルギーが使われるように精氣が消耗してしまいます。
すると身体が疲れやすかったり気分がすぐれなかったり、不調が現れたりしてしまうという東洋医学的な考え方があります。
治りきっていない古傷から身体の元気が漏れ出ていってしまうような、例えるならエネルギーを貯める容れ物に穴が空いてしまうようなイメージでしょうか。
エネルギーが消耗することで心身の働きが上手に保つことが難しくなってしまいます。
当院の鍼灸治療が効果的な理由
当院の鍼灸治療では全身を治療しています。これは前述した精氣を補えるように身体を診ていくからです。治療を進めていくにつれて過去に負った古傷が治りきっていない場合には反応として現れてきます。その判断をするために痛みがある場所だけでなく全身を整えていくことが重要となります。
痛めて間もない状態だとしても、精氣を補うことで身体の強張りが緩んで回復しやすい状態となり痛みの緩和や身体が動かしやすくなることが感じられます。
これは前述した穴の空いた箇所を埋めて、中に精氣を満たしていくようなイメージです。
外傷や古傷の治療にはお灸の優しい熱がとても有効で、必要な場所に適した刺激が効果的となります。この適した刺激が重要となり、ただ熱を与えれば良いというわけではありません。この目安は身体の中心であるお腹の状態によって判断ができます。
何年も時間が経っていたとしても、以前の古傷に身体が無意識に耐えているケースが多く、寒い時や疲れた時、弱った時にシクシクする痛みなどは古傷となっているサインかもしれません。
治療を進めていく上で「そういえば…過去に捻挫をしていたことを思い出した!」ということがよくあります。
痛めてから何年という時間が経っていても、身体は痛みを記憶していることがあります。
今後の日常生活を健康に過ごすためにも捻挫をシッカリと治して古傷とならないように。そして過去に痛めた捻挫が古傷となっている場合には早めに治療を受けてみてください。
きっと今よりも良い体調が現れるはずですよ。