寒露:気象病にご注意を

- update更新日 : 2020年10月12日
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じんゆうどう鍼灸院の石井です。

暦は【寒露:かんろ】にはいりました。日毎に日照時間も短くなり朝晩の冷え込みがハッキリと感じられ、一歩ずつ確実に秋が深まっていくのを感じる季節ですね。

落ち葉が増えて薄っすらと紅葉の気配もみられます。

寒露

気象病にご注意を

『気象病:きしょうびょう』という言葉を知っている方もいらっしゃるかと思いますが、私は言葉について昨日初めて耳にしました。

気象病

天候によって体調が左右され不快な症状が現れることです。雨や台風など気圧の変化や季節の変わり目の寒暖差によって様々な症状が現れます。これは古くから言われてきており自律神経症状が関与することも科学的に立証されている見解ですが、【病】という言葉がつくことで、現代では病気の一つとして捉えられてしまうのでしょうか。

病気というと現代社会では薬が処方されるはこびとなるので、薬に頼るあまりに改善に悩まされる方が出ないことを祈りつつ記事を書いていきたいと思います。

出現する症状とメカニズム

頭痛、耳鳴り、めまい、動悸、ぜんそく、気分障害などが大きくあげられます。これらは自律神経調節の不安定で引き起こされる原因が大きくあります。

寒暖差では体温調節のために身体が疲れてしまい自律神経の調節機能が不安定になることが考えられます。

では気圧は?というと、晴れた日(高気圧)と雨の日(低気圧)を比べてみるとどうでしょうか。

晴れた日は気分的にも前向きになりやすく「布団を干すぞ!」とか「あそこに出かけよう!」など外出する意欲もわき、自然と活動状態になりやすくありませんか?

逆に雨の日の場合「今日はなにもしたくないな~…」「家でダラダラと過ごそう…」と休息状態になりやすかったりはいかがでしょうか。

気分の話だけではなく、これが身体の中でも機能として現れているのです。

晴れた日の身体は活動状態になることで血圧が上がり痛みを感じにくくなることで動きやすくなる。反対に雨の日は休息状態に入るので血圧は下がり、痛みを感じやすくなることで上手に休むと回復しやすくなる。

つまり雨の前の日や、荒れた天気の際に出現してくる不快な症状は身体からの「休んでほしい」というサインということでもあります。

自然の動物の多くが雨の日の中で元気に活動していることはあまり目にしませんよね。時にははしゃいで遊んでいる子達も見られますが、犬や猫たちは雨を避けれる場所でひっそりと休んでいることを目にするかと思います。

もしかすると何か本能的に察しているのかもしれません。

しかし人間社会では「今日は雨だから休みま〜す。」という訳にはいきませんよね。中にはそういう方もいらっしゃると思いますが、会社組織の中ではなかなか難しいところがあるのではないでしょうか。

自律神経調節にはこちらのホームページにて改めて詳しく書いていきたいと思います。

まずは体調を整えて

メディア情報では「漢方薬が効く!」とよく聞きます。

もちろん漢方薬は自らの体調を安定する働きがあるので効果はあります。

そこで鍼灸も一つの手段として取り入れてみてください。なぜなら薬の効きを発揮させるのは身体本来の働きです。つまり身体が元気であると薬の効きが良いということにつながります。

そもそも鍼灸治療で心身を整えて身体本来の働きが安定し、気圧の変化に影響されない体調であった場合に薬は必要にならないのかもしれません

お身体を大事に整えることで不快な症状がなくなり、不要な薬がなくなると身体の負担が軽くなりますね。

すると今後は不調になりにくい身体へと繋がっていきます。

心地良く日常を過ごす

心身とも健やかに美しく。当院が掲げる理念でもあります。

台風14号が関東直下を通過している最中に、気象病について書きました。

どうか被害がなくすみますように。