胎児のはなし
千葉県船橋市のじんゆうどう鍼灸院です。
長崎大学名誉教授、増崎 英明先生著「胎児のはなし」を拝見させていただきました。
精神医療関係を取材されている最相 葉月さんとの対談形式で、お腹の中の胎児の世界を超音波診断で明らかになった現代医学で解明できる最新の見解をわかりやすく書かれてありました。ギモンに思っていたことが実は都市伝説であったとか、科学的に立証されていたりすることで不安が解消された部分もあります。
語弊があるかもしれませんが、やはり遺伝子学的上、女性は完全体であり男性のほうが弱かったのです。
何気なくそういうものか、と認識している妊娠中のお腹の中ですが、知ってみるととても神秘的ですよ。
例えば、羊水はどこから発生し、何のためにあるのか。
夫婦間で顔が似てくるという現象には科学的背景があり、男性のDNAが入りこむことで女性の体質は変化し続けていくこと。
つわりとはいったい何なのか。
逆に、妊娠、出産とは科学が発達した現代医学でも解明できないものが多く、まじない的な考えが未だにある事とも書かれています。
マタニティ鍼灸として妊婦さんへの鍼灸治療に結びつく知識も得られました。やはり逆子の治療にうつ伏せ姿勢の伏臥位ははとても有効で、妊娠時期を良い体調で過ごされることは産後の人生にも大きく影響するのだと思います。
高齢出産やART(高度生殖医療)の話も書かれており、科学が発展することで妊娠、出産が繊細で複雑な出来事となっている世の中になっていると懸念されています。胎児は出生前までお母さんの身体の一部でまさしく一心同体なのです。お母さんの体調を第一にリラックスして心地良く日常を過ごせるようにしてくださいね。増崎先生も本の中で「妊娠は楽しまなくてはなりません。」とも書かれています。
治療院にございますのでご興味がおありの方はどうぞご覧くださいね。