【それ、すべて過緊張です。】2025.9月ニュースレター

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 そんなタイトルが気になって手にした一冊。

著者は精神科医・産業医の方で、現代人が抱える「過緊張(ストレスによって交感神経が緊張し続けている状態)」への対処法をまとめた一冊でした。過緊張の兆候として、肩こり・首こり、歯ぎしり・食いしばり、不眠などが挙げられ、放置すると自律神経失調に繋がるリスクが高まります 。早めのケアで不調を防ぎ気力・集中力・パフォーマンスの維持が可能となり、セルフケアの方法として睡眠・栄養・「何もしない休息時間」を大切にして自律神経バランスを整える習慣化が紹介されていました。

当院での治療の考え方と重なることが多く、現代医学の観点から

  • 過緊張とは?(ストレスによる自律神経の偏り)
  • 放置のリスク(自律神経失調、不調の連鎖)
  • 3つのセルフケア(Rest, Relaxation, Recreation)
  • 現代社会では過緊張に陥りやすい刺激に溢れている

以上のことが詳しく書かれていました。

 

【鍼灸+セルフケアでできること】

    • 治療による深いリラクゼーションで寝つき・睡眠の質を改善
    • 施術中の「何もしない時間」で心身の緊張を自然に手放す体験
    • 鍼灸による気血の巡り改善で栄養を体に巡らせる土台づくり
    • 運動習慣に意識を向けられる体調づくり

 

もちろん『がんばる』ことは大事。でもまずは『整える』ことから始めましょう。

きっと小さなケアの積み重ねが自律神経バランスを取り戻す大きな一歩になるはずですよ。

鍼灸治療は過緊張状態に気づくためのそっと寄り添う時間となります。

つぶやき

「何もしない時間」も大事!と書かれていましたが、実は考えないようにすればするほど考えてしまうということもあります。では考えないようにするにはどうしたらいいのか…どうやら人は「感じること」と「考えること」を同時に行うことが苦手なのだそうです。例えば『美味しい』『心地良い』と感じている時にはあまり考えていないのだとか。古くからセルフケアの健康法として使われていた【お灸】の熱刺激はオススメです。1日の中でほんの5分だけでも心地良い熱に意識を向けるのは心身を休ませる大切な休憩時間になりますよ。

スマホなどからは離れてね。