【啓蟄】虫刺されに御用心
暦は啓蟄に入りました。
寒い冬を越すために地中で巣篭もりしていた虫たちが、春の日差しとともに地上へと這い出てくるという意味のようです。
暖かくなることは嬉しいのですが、苦手な虫と接しなくてはならなくなるのは避けたいところですね。
虫刺されで体調が変わる
先日、自転車で筑波山を走っていた日のこと、暑くなってきたこともあり素肌を出して漕いでい他ところ、左のスネが赤く血が滲んでいました。
痛くも痒くもないので「どこかにぶつけたのかな…」くらいに思っていたのですが、翌日から赤黒く腫れ上がり痛みと痒みが襲ってきました。
3月の初旬なので虫の出現はまだ早いだろう…と油断していましたが、これはおそらくブヨの仕業です。それも3箇所も。
虫刺されといえども、解毒や回復のために身体のエネルギーが使われます。そのため体質が変わってしまうことも珍しくありません。
東洋医学での虫刺されの考え
修復するためにエネルギーを使われることから、打撲や切り傷といった外傷によるダメージと考えてもいいのかもしれません。
要するに傷を受けた部分から元氣が抜けていってしまうようなイメージです。
このような傷にはお灸の熱刺激がとても有効です。実際に私自身、虫刺されの場所にすぐさまお灸を据え、少し傷が開くことで膿のようなものが排出されます。すると痒みと痛みがおさまり不快な違和感がなくなります。
すると回復するためのエネルギーが余計に使われることなく、本来の体調が発揮できますね。
今回の場合、虫刺されが起きてからくしゃみや目の痒みなど花粉症のようなアレルギー症状が現れ出しましたが、傷口にお灸をすることで翌日から花粉が多いという予報の日もアレルギー反応は出現しなくなりました。
身体が弱り冷えが生まれることで、熱症状であるアレルギー反応が現れるという東洋医学的な考え方が当てはまるケースを身をもって実感した次第であります。
日常の怪我や傷によって体質が変わってしまうキッカケにもなるので、虫刺されといえども外傷にはお気をつけて。予防を第一に心地良く日常をお過ごしくださいね。