「寒冷順化」で冬に備える2025.11月ニュースレター

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 朝晩の冷え込みが少しずつ強まって冬支度の季節がやってきましたね。

この時期、季節の変わり目は「なんとなく体がだるい」「肩こりや冷えを感じる」といったお声が多くなります。実はこれ“寒さに体がまだ慣れていない”ことも関係しています。

身体は季節の変化に合わせて少しずつ血流や体温を調整する力を高めて順応していき、この過程を「順化(じゅんか)」と言います。

順化が上手に進むことでに季節の変化に強い身体へと整っていきます。

逆に急な冷え込みや冷暖房の使いすぎで順化が追いつかないと、自律神経バランスが乱れ免疫力の低下や心身の不調を招きやすくなります。

寒さに対しては「寒冷順化」暑さに対しては「暑熱順化」

鍼灸治療はこの“体の適応力”を整えるお手伝いが得意なんです。刺激によって血流を促し自律神経の働きを整えることで、暑さや寒さに対する適応力を安定することが期待できます。冷えに負けない体づくりをサポートします。

「寒くなってから対策する」よりも、今の時期に整えておくことが、冬を元気に過ごすポイントです。

ご自宅では朝晩に少し外の空気に触れたり、ぬるめのお風呂で体をじんわり温めたりするのも効果的です。

身体を「冷やさない」だけでなく「冷えに強くなる」ような対策もしてみてくださいね。

つぶやき


 今年は例年よりも夏が30日長くなった分秋が短くなったそうで、いきなり寒さを感じるわけですね。

酷暑を乗り切るために熱中症対策を行なったのも昨日のことのようです。

実はあの熱中症対策に気をつけたことが寒冷順化のキーワードになることがあります。

①首筋や手首、足首などの太い血管を温めて体温を保持する。

②水分補給をしっかりする。

③寒さに耐えないくらいに外気に触れる。

心身の負担とならないよう寒さに慣れていくことが大事なようです。穏やかな春と秋だけになってくれればいいのに…と願ってしまうのはきっと私だけではないはず。