小雪:自然に癒やされる
仁雄堂鍼灸院(じんゆうどう)の石井です。
暦は【小雪:しょうせつ】に入りました。本格的な寒さには至りませんが、北風の冷たさが身にしみるように感じることがあります。
小雨がちらつく時など急な寒さに対して「雪でもふるんじゃないか…」と思うことがありますので、『ちょっとした雪…』ということで小雪でもあるのでしょうか。
雪が降っても大丈夫という冬支度に備えましょう。
自然に癒やされる
先日は休診をいただいた日に友人と一緒に「かさまトレイルランニング大会」と同じコースを走りに茨城県笠間市、愛宕山にお邪魔してきました。
ここ数日は25℃まで気温が上昇する日もあり、とても11月とは思えない暖かさでした。例年であれば息が白くなるくらいの気温を想定していたので装備に困りましたが、暖かい日差しに嫌な気はしません。
千葉や茨城はちょうど紅葉が見頃ということもあり、この連休は都心は人気が少なく紅葉狩りに出かけている方が多かったそうです。
トレイルランニング(トレラン)は舗装路を走ることとは違い、森、山の中など未舗装路なので枝や落ち葉、石などが転がっている道を走ります。
「歩けばいいじゃない。(トレッキング)」
はい、それもごもっともであります。
地面が柔らかいので接地した際の身体へのダメージが少ないこともメリットですね。落ち葉の上などはフカフカの絨毯を走っているような感覚でとても気持ちが良いんですよ。
枝や倒木などの障害物を避ける、というのも脳科学的に活性化する報告があります。
木々の陰りの中、陽の光を浴びながら、自然の中で風や土を踏む音、鳥や虫の声を感じながら歩くことはとても心地良く、人間も自然の中で生かされているのだと感じることができる時間です。
自然に触れることはホルモンバランスや自律神経バランスの安定作用が大きく得られ、睡眠にも良い影響があることは科学的にも立証されています。
自然の中、山を走って登る!酒バカ鍼灸師を目指す私にとって「これはサイコーじゃないですか!」と思っていたのです。が、このコースは知る人ぞ知る激坂のハイキングコースだそうで、斜度がスゴすぎてもはや【壁】のようにも感じます。少し後ろに反ろうものなら転がり落ちるくらいのキツさがいくつもあり、久しぶりに「もう登りたくない…」と思ってしまいました。坂バカを名乗るにはまだまだです。
終わってみれば25km、6時間も走っていたようでした。改めてランニングは10Kmまで!と心に決めました。
普段使わない筋肉をたくさん使ったので、階段や下り坂が片足づつでないと歩けない位に筋肉痛は凄まじいものがあります。
どんなに自然に触れ合うことが身体に良いこと、と言っても何事もほどほどにですね。
しかし自然の中で心地良く氣功を練れたこと、足へ力が抜けることで鍼灸治療への意識が上手にできているような感覚が大きくあります。
筋肉痛が終わる頃には筋力に変わってくれることですし、やはり自然に触れることは大事なのでしょう。
公園の芝生や土の上を歩くだけでも刺激は脳に伝わります。
ある実験では認知症予防に土の上を歩くことが効果的という発表もありました。
身体の力を上手に使えるように、自然に癒やされましょう。
『よく動いてよく休む』これは鍼灸治療の効果もより得られることが間違いないですよ。